今年も大きく話題となりました「年金問題」。

昔々、日本では就職後に年金を納め続けることで、60歳以降は年金で不自由のない生活が出来ると言われていました。

しかし、我々20・30代はすでに年金を払い続けても90歳以上まで生きないと元が取れない計算になっています。


追い討ちを掛ける様に先日Melbourne Mercer Global Pension Index (メルボルンマーサーグルーバル年金指数)によって公表された日本の年金の世界ランキングは37ヵ国中31位という結果でした。

悲しい現実ですね…。
今回はこちらの調査の内容を深掘りして見ていきます。
 
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こちらの調査では「十分性(ADEQUACY)」「持続性(SUSTAINABILITY)」「健全性(INTEGRITY)」の3項目で点数付けをしたものです。

調査の目的ははっきりと明記していませんが、現代において個人、(コミュニティーとしての)社会どちらの面からも退職後の経済支援は大切であり、各国がより良い年金システムを理解することが重要だと考え、比較する上での1つのデータとして調査をしている様です。(私的解釈も含みます)


この記事を通して日本の年金制度が世界でどういう立ち位置なのか知り、例として上げるマレーシアがどの様な仕組みなのか学べればと思います。 


前編は日本の年金制度の順位や状況、後編にはマレーシアの状況を書いていきます。

記事の引用元となる「メルボルンマーサーグルーバル年金指数」はリンクとなります。

Melbourne Mercer Global Pension Index



世界から見た日本の年金制度ってどうよ?


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冒頭にも書きましたが順位としては37ヵ国中の31位です。

項目別で見ると;

十分性: 26位

持続性: 31位

健全性: 28位


上記英訳は以下となります *( )の中は補足です。
 

日本の退職後の所得制度は定額の基礎年金(所得関連年金)、と任意の補足年金制度で構成されている。

日本のシステムの全体的な指標値は、以下によって増加でしていく(=どうやったらスコアが上がるか):

・家計貯蓄のレベルを上げる

・年金範囲のレベル、これによる拠出と資産の上昇の継続

・退職給付の一部を収入源として取られる必要性の導入 
 (=退職金も通常の所得と同じく課税する。*退職金の課税は通常の所得より低く設定されている)

・平均余命は上昇が継続するとして国民年金時代(支払い期間)のさらなる増加の発表

・GDPのパーセンテージとして政府負債の減少


日本の指標値は2018年の48.2から2019年には48.3へ微増した。

以上 英訳終わり


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合計点をAからEの7段階(B+、C+がある)で分けると下から2つ目のDランクになります。

Eランクは実質年金制度のない国等が入る為、日本は最低ランクのカテゴリーに位置しています。

もちろんDランクにランキングされる先進国は日本だけです。


この様に見ると日本は悪い国の様に思えますが、この調査では37ヵ国しか調査しておらず調査のない国々は主だった年金制度がないと考えれられます。

よって、世界全体から見たらまだまだ恵まれた環境にいるので安心してください。



日本の年金は大丈夫なの?


実際将来の事は誰にも分かりませんが、日本の年金制度がなくなるという事はないと考えられます。

なぜなら厚生労働省の出している財政検証の結果からも分かる通り若年世代のもらえる金額は減りますが、同省(?)は維持させる方針だからです。 (ご要望があれば財政検証も記事にします。)

よって、年金制度は継続出来ますが、若い世代にとっては払い損をする制度となります。



後編では他国の参考としてマレーシアの年金制度について書いていきます。

マレーシアのランキングは日本より上位の16位でした。
どんな制度なのか楽しみにしてお待ちください。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

是非、後編もお読みください。

<マーサー年金制度調査の詳細 / マレーシアの年金制度簡単解説> 日本よりも強いマレーシアの年金制度 〜後編〜